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」は「薬屋のひとりごと」、「壬氏」等のタグがつけられた小説です。 一言で言うなら、壬氏は疲れていた。 疲れ切っていた。 主上からの指示で都を離れてからひと月。 今は、今度の旅程の折り返しを過ぎたあたりだ。 予定よりかなり遅れてい. 猫猫は自身に絡みつく壬氏の腕をそっと解いて軽く身支度をすませると寝室の主を起こさぬよう静かに宮を後にした。 焼けた鉄のような思いを寄せられ漸く迎えた初夜であったが、長らく抑え付けていた理性の鎖が解き放た.

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